ゾゾタウンは社長がお騒がせな状態になっているが、まぁ、若くて可愛い芸能人と付き合って羨ましいとか、そういう話ではなくて。
新株予約権、ストックオプションというのが前澤さんにとっても有利に設定してあって、株が上がれば濡れ手で粟で前澤さんにゾゾタウンの株が大量にかつ格安で割り当てられる条件になっているのである。格安で大量の株が割り当てられるという事は、既存の株主の資本が前澤さんに吸い取られる契約になっているという事である。
「契約自由だ!何が悪い!」というのは自由だが、その事を多くの人が知っていたら、ゾゾタウンの株なんか買わないはずである。つまり、自由であるが、その条件自分に有利すぎじゃない?と論評、批判するのも自由なのである。
現に、「契約自由だ」と前澤さんを擁護する人たちは、ゾゾタウンの株なんて買ってないだろうし、買うつもりもないはずである。だって、下がれば丸損、上がっても前澤さんに吸い取られてしまうんで旨味がない。悪い方のリスクだけを負担する形にしかなっていないからである。
契約自由という一般論と、それを濫用して一般投資家に超絶不利な状況になっているという個別の問題を、ごっちゃにしてはいけないのである。
どうしてもゾゾタウンの株を買いたい人は別ですが、取材に基づく記事(コピペ転載ブログではなく)を調べて、有価証券報告書の会計のページにも目を通してからにした方がいいと思う。
現状、前澤さんの持つゾゾタウン株の9割が銀行団によって担保に取られている事実、株価が下がれば担保の価値が不足するため、前澤さんと銀行団としてはどうしても株価を維持しないといけない状況にあるのである。敢えてゾゾタウンの株を買う理由があるのだろうか。
正直良いニュースがない現状、ゾゾタウン以外の株に目を向けた方が良いだろう。