ウルトラHDブルーレイプレーヤーUBP-X800とサウンドバーHT-Z9Fを買ってしまったので、レビューです。
UBP-X800のDSEE-HX機能についていろいろと試して、HDMIの音声出力がどうなるのかを調べてみました。
※2ch音声に有効 と記載があります。
【実験結果】
DVDの2chPCMやAACの48kHz・・・DSEE-HX有効で96kHz
DVDのドルビーデジタル5.1chの48kHz・・・DSEE-HX無効で48kHz
Amazonプライムビデオの2ch音声の48kHz・・・DSEE-HX有効で96kHz
Amazonプライムビデオの5.1ch音声の48kHz・・・DSEE-HX無効で48kHz
ベルリン・フィルハーモニー デジタルコンサートホールの2ch音声の48kHz・・・DSEE-HX有効で96kHz
Netflixの2ch音声の48khz・・・DSEE-HX無効で48kHz
Netflixの5.1ch音声の48kHz・・・DSEE-HX無効で48kHz
DSEE-HXを有効にすると、48kHzの2ch音声がアップスケーリング+DESS-HX適用で、96kHzで出力されます。DVDやアプリで対応するストリーミング配信のビデオにも適用されています。
色々試したのですが、なぜかNetflixは96kHzになってくれません。
デジタルコンサートホールは音声が320kbps AACなのが玉に瑕ですが、これにDSEE-HXがかかると、ちょっといい感じになります。(オーディオ評論家でないので語彙が少ない)
2ch以外の、もともとサラウンドになっている音声には適用されません。
UBP-X800にはDTS-Neo6で疑似サラウンド化して出力する機能もありますが、DSEE-HXとは同時に適用できないので、UBP-X800は高音質化に集中して、サラウンドはサウンドバー/シアターシステムのサラウンド効果に任せる方が幸せになれるかもしれません。
【プレーヤーとサウンドバーの役割分担について】
今回の組み合わせでは、サウンドバーHT-Z9FにもDSEE-HXが搭載されています。
ん、「じゃあプレーヤーはDSEE-HX非搭載のUBP-X700でいいんじゃない?ちょっと安いし。」と思ったあなたに、残念なお知らせです。
サウンドバーHT-Z9FのDSEE-HXは「テレビ、HDMI、アナログ入力」には対応していないのです。
なんのこっちゃ。
よくわからないので、ソニーの中の人に問い合わせしてみたところ、次のような回答がありました。
-----
SONYの中の人
「HT-Z9F」のDSEE HX 機能はテレビ、HDMI、またはアナログ入力が選ばれている場合機能しない仕組みでございます。
-----
じゃあ、どんな時に有効になるの?
-----
SONYの中の人
「HT-Z9F」のDSEE HX 機能は、例として本体に接続したUSB メモリに保存されているCD 音源をお楽しみいただく、といった際にお楽しみいただけます。
-----
という事で、サウンドバーHT-Z9Fにfire stickTVなどを繋いでも、プライムビデオにDSEE-HXを適用することはできないのでした。
よって、プレーヤーの側にDSEE-HXが搭載されている事はすっごく重要。
UBP-X800のアプリに含まれている「プライムビデオ」「ベルリン・フィル デジタルコンサートホール」の2ch音声のビデオはUBP-X800側のDSEE-HXの恩恵を受けることができるのでした。
サウンドバーにDSEE-HXがあるのは「せっかくハイレゾ対応のスピーカーだから、単体でmp3などを再生する時のためにDSEE-HXをつけておこう、という程度のおまけの機能」「映像ソースに対しては、プレーヤー側でハイレゾ化して出力することが前提の設計」と理解したら良いのかもしれません。
つまり、今度レコーダーを買い換えるときはDSEE-HX搭載のレコーダーにすれば、テレビ録画もハイレゾで楽しめるという事ですね。
【今回の割とどうでも良い補足。】
当初、DSEE-HXをDESS-HXと書いていたのを修正しました。未だに間違えてしまいます。